いや僕だって悪役令嬢してる暇ないんだけど助けてください

ある日、前世をふと思い出した主人公。状況と環境を見て、ここは乙女ゲームか何かの世界で、自分は高確率で悪役令嬢になりそうだ、と気がつく。彼女は前世で供給に対してそろそろ需要が少なすぎる事態に面している悪役令嬢もの、そんなジャンルはもうじき相当な天才以外は描かなくなるんじゃと思っていた。そこで彼女は、自分の生活を見て小説を書く羽目になっている可哀想な作者（推定）のためにも「できる限り面白そうな」立ち振る舞いをしつつ断罪回避を目指す。さぁ、彼女はちゃんと断罪を回避し、思った通りの人生を歩めるのか。今、彼女の戦いが始まる……！　（バトルものじゃないよ） 主人公のミードレンは前世ではアマチュアの作家。あまりに杜撰な世界の作りに文句を言いつつ、ソリの合わない婚約者とシナリオ（？）に沿って別れ、好きな人と結ばれるために頑張ります！　政治もできない、専門知識もない、キツい努力を続ける才能もない。無い無い尽くしの彼女は絶対に統治者の立場になりたくない！　権力もいらない！　私は愛に生きたい！　と言いながらも、貴族としての役目をどう果したものかと考える。彼女がたどり着いたのは、少々突飛で、そして自分勝手なアイデア。なんと、前世の小説で読みまくっていた数多の物語を引っ張り出し、なぜか前世の世界と同じような名前で同じような行動をする人々を利用し、自分好みの「生き方」をしようというもの。世界はそんな自分勝手な彼女を許すのか。そして彼女が愛するのはどんな人間か。初恋を前世に置いてきた彼女は、本当にこの世界で愛を見つけられるのか。自分勝手な彼女は成長していく。愛を探し、ご都合主義や綺麗事しか知らない自分を「受け入れてくれる」世界を求めながら。 （諸用により更新停止中。タグの通り完結するので辛抱強く待っていただけると作者が喜びます）