アカシックレコード
最終更新:2022/5/8
作品紹介
■R4.2月28日【パニックジャンル日間ランキング2位】 ■R4.3月1日【パニックジャンル週間ランキング7位】 最高の腕を持ちながら人ひとり殺せないマヌケもの。 レスターはその過去、周りから”ある意味伝説の傭兵”だとバカにされてきた。 だがそんな酷評も過去のもの。今は結婚して幸せな家庭を築き、愛する娘『メアリー』との平和な一日を今日も静かに過ごしていた。 傭兵時代の記憶も薄れ、一人の父親として平々凡々と幸せに暮らす日々。 そんな中、世界は突然として終わりを迎えた。 血で染め上げられた部屋、悲鳴が飛び交う外。人が人を喰らう光景、ゾンビのように次々感染していく人類。やがてその者もまた亡者となって他者を喰らい、感染は瞬く間に拡大していく。 原因も分からず、為す術もないままあっという間に世界は何者かの手に落ちた。 もはや生存者がいるのかも怪しい、希望のない世界へと朽ち果てる。 ──そんな世界で一人の男が立ち上がった。 彼はかつてマヌケと蔑まされ、人ひとり殺せない伝説の傭兵などとバカにされてきた男。 つい最近まで一人娘の父親をやっていただけの男。何の取り柄もない、ただ一人の男。 彼は崩壊した世界の中心を歩き、死屍累々の道を闊歩する。 平穏を奪われ、平和を壊され、幸せを血で染められたその恨みを胸に抱き、血で染まった顔を上げた。 「覚悟は出来てんだろうな、教団さんよ。……人類ナメてんじゃねぇぞ」 これは、生を謳歌できなかった者達による人類存亡を賭けた戦い──。
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