ぶたの脳
最終更新:2011/8/8
作品紹介
私は、精肉加工工場に勤めていた。朝から晩まで豚の頭を解体し続け、酒を飲んでしまえば消えてしまうぐらいの給料で働いていた。この土地では、金かコネか能力でもない限り、そうやって生活するしかないのであった。 ある日、いつものように工場で豚を裂いていたら、奇声を上げて1人の男が倒れた。友人のジョンは、あれは演技だからほっとけと言っていたが、私は目が離せなかった。どうしても、ブタみたいに叫んでいる男が気になって仕方なかったのだ。 ただ、遠巻きに眺めるだけで。 これが始まりだと、私は想像すらしていなかった。
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