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作:理不尽な孫の手

小説投稿サイトでランキング一位を取らないと出られない部屋

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最終更新:2017/6/18

作品紹介

目覚めると、真っ白い部屋にいた。 部屋に一台だけあるパソコンのディスプレイには、こう表示されていた。 【この部屋は、小説投稿サイト『小説を書こう』のランキングで一位にならなければ出られない】 これは、何もない部屋に閉じ込められた男の、地獄の投稿生活を綴ったものである。 この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

SF一人称タイムループ脱出系

評価・レビュー

あの『無職転生』の筆者が手掛ける。最高傑作!

 最初に謝っておきます。  『無職転生』も最高傑作です。(紛らわしいキャッチコピーで申し訳ないです)  ただ仮に『無職転生』と当作品、どちらがより優れているかと問われれば私は当作品を推します。  再三になりますが、『無職転生』も優れた作品なのは確かです。  そしてそれが覆ることはありません。  以上の点から、当作品が理不尽な孫の手の先生の代表作として扱われることは残念ながらないでしょう。  しかし、当作品にはそういったハンディキャップをものともしない面白さがあります。  ……正直に申し上げましょう。私は『無職転生』を読んだ時よりも当作品のほうがより印象に残り。また感銘を受けました。  そう思えるのはどうしてでしょう。  理由は沢山ありますが、あえて絞るのであれば2つあります。  まず1つ目に「テーマがなろうを使うニーズに合致し、なおかつストーリーとして上手く組み上げられている点」です。  タイトルからわかる通り、当作品は小説家になろうでランキング1位を目指すというシンプルな構造となっています。  しかしこの手の作品(小説を書く指針などをまとめた執筆論、エッセイなど)は、総じて啓蒙的でかつ論理的な話が多く面白くないことが多いです。  だが当作品はそういうマイナスなイメージは全くなく、あくまでライトノベルの文体で書かれており、ストーリーも丁寧に、そして読者の心を惹きつけるよう描かれています。  まずこれだけで十二分に凄いことなのではないでしょうか。  2つ目に「作中で紹介される執筆の極意が、真に迫った内容である点」です。  当作品では執筆初心者がやりがちなミスから、タイトル論、はてには筆者が心掛けておく姿勢まで事細かに、そしてストーリー性を損なうことなく描かれています。  そしてそれらの極意が、実際に効果があるのか当作品でも使われているのです。  ネタバレになるので、あえて差し控えますが、ある該当箇所を読むだけである程度の執筆論がいつの間にか身についてしまうという魔法みたいなことが起こります。  そんな力の一端を垣間見ることができる……それだけで当作品は読むべき価値があるかと思いますが如何でしょうか。  他にも多くの理由がありますが、これ以上語るのも無粋かと思います。  ここまで長ったらしく、拙いレビューを読んでいただけたということは、貴方の心の中に当作品の魅力が湧いているということでしょう。  であるならば、ぜひとも自身の手で当作品を読んでいただければと存じます。  決して無駄な時間にはならないと保証します。

5.0

らい しゅう