ジャンヌ・ダルクに逢いたくて
最終更新:2015/10/12
作品紹介
少女は決まった夢を見る。かつて100年に渡る大きな戦があったことを。その戦に希望をもたらした、一人の少女がいたことを。その少女は神の言葉を聞き、甲冑に身を包み、大軍を指揮し、勝利に導いたことを。そして――策略により投獄され、教会に背いた罪で業火に身を焼かれたことを。 少女はただ見つめる。火刑台上の少女の、諦めと怒りと――そして、計り知れぬ悲しみと絶望の表情を。そして―彼女を救い出せなかった己の無力さを、夢の最後で思い知る。それなのに――少女は彼女が誰なのか、思い出すことができない。 だから少女は旅に出る。彼女を知るために。かつて少女が知っていたはずの、彼女に逢うために。 きっと彼女は――少女にとって、二度と失いたくない人だから。 ありま氷炎様『カラダ小説企画』参加作品です。 2016/1/9 念のため残酷タグ追加しました。カクヨム転載。
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