引き篭もり脱出のお手伝い始めました

ここはとある世界のとある国。春夏秋冬、４つの季節を司る女王様が交代で国の中央にある”季節の塔”に篭ることで四季を巡らせているこの国で、ある日いつまで経っても冬が明けなくなりました。 塔に篭っている冬の女王様がいつまで経っても出てこないからです。 困りに困った国王様は全国にお触れを出しました。 『この国には春・夏・秋・冬４人の女王がおり、交替で塔に入る事でそれぞれの季節を訪れさせているのはみなも知っておるだろう。 だが、とっくに春になっていても良い時期にも関わらず、今日も冬が続いておる。 これは、冬の女王が塔に入ったまま出てこなくなってしまったからなのだ。 わしらも手を尽くしたが、冬の女王が塔から出てこない理由がついぞ分からんかった。 ゆえに、この国に住む者、全員の知恵を借りたいと思う。 冬の女王を春の女王と交替させた者には好きな褒美を取らせよう。 ただし、冬の女王が次に廻って来れなくなる方法は認めない。 季節を廻らせることを妨げてはならない。 冬の女王が塔に籠もって出てこない理由を考え、それを解決し、冬の女王が自ら塔から出てくるようにして欲しいのだ。 知恵を貸してくれる者の身分も性別も年齢も問わん。 知恵ある者よ。どうかこの国を救ってくれ。 　　　　　　　　　　　　　　　　～～～国王～～』 「た、大変だ！お、おにぃちゃ～～ん！！大変が大変なんだよ～～！！」 このお話はそのお触れを読んだ１人の少女とその兄の少年が世界を救うお話・・・