秋田へようこそ、探偵エルフさん!
最終更新:2021/8/1
作品紹介
・日常の謎ミステリー×秋田県 【作者】鬼容章 (きもりあきら) 【素敵な表紙の絵師様】陸一じゅん様 < あらすじ > 日本における秋田県は、人口94万人強の田舎だ。 長い冬もあり。地域コミュニティとしては、閉塞的である。 秋田県の女子高生、柳 備朶<ヤナギ ソナタ>は心の行き詰まりを感じていた。 異世界ファンタジーのような幻想郷でない。 何でも出来る優れた勇者の能力もない。 それどころか、都会では2分弱で来る電車もバスも、この田舎じゃそんなに走ってない。 遊びや買い物できる複合施設? 美味しい流行りのデザート屋? ない! ないない! ないないない! あるものは、広い田んぼと畑、山、海! この閉ざされた世界を変える、金髪碧眼エルフの少女がいた。 日常の謎解きが大好きな彼女は、レナ=ホームズ。 持っていた虫眼鏡で、世界を見つめる。 「……良いかな。私は変えようがない1人の私を卑下しない。だからね、たった1つの故郷を卑下しちゃいけないよ。ソナタ君?」 「秋田の魅力? この街に、故郷に自信をもっていいんだが?」 事件のはじまりは、いつだって小さな日常の謎からだ。 そして考えて行動して、自分なりの答えを導き出す。 歴史、衣食住、春夏秋冬に見せる景色の数々がある。 秋田犬、桜、稲庭うどん、夏の星空、ひんやり風穴、紅葉、きりたんぽ、ハタハタ、雪景色、温泉などなど。 見慣れていた秋田は、こんなにも美しいのか! ソナタの心を溶かしてくれた、レナの愛情は真っ直ぐで温かい。 些細なことで悩んでいても、探偵エルフさんはずっと側にいてくれる。 「ソナタ君の心は動いたかい?」 「……まんず、友達になってけれす」 「まず……か。あぁ、もちろんだとも!」 至って平凡な容姿で、特に目立った才能もない。 そんなソナタに、探偵エルフ・レナは惹かれている。 薄々気づいてきたソナタは、レナのピンチ以外は、その愛のささやきに塩対応。 探偵と助手、友達同士の関係性は、どこか不器用で微笑ましい。 秋田の日常の謎を探しながら、あの日に置いてきてしまった日常の懐かしさを、探偵エルフさんたちともう一度振り返りませんか。 さて2人で、秋田の日常の謎を捜査開始です! 皆さん、秋田へようこそ! 【第一部完結】R3.8.1.
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