男爵令嬢になった私となぜか一緒に憑いてきた守護霊体質のあいつと始める辺境領地の暮らし方　～離れられない二人のほんわか領地経営～

こんなことなら洗濯機の作り方覚えておけばよかったよ。さてと、このお話のあらすじは下に書いておきますね。 男爵家の一人娘のティナ・カペルは、5年前に事故に遭ってから一度も目を覚ますことなく眠り続けていました。 ティナのお世話をするメイドのエリスは、ある日突然ティナの言葉を耳にします。 「……ここは？」 「え、お嬢様……。だ、旦那様！　お嬢様がー」 永い眠りから覚めたティナを男爵夫妻は喜びましたが、ティナは自分のことを春川有希だと言い男爵夫妻を困惑させてしまいます。 しかし、いつもティナの傍にいたエリスは気付きました。目覚めたティナの傍にこれまでいなかった何か違う存在がいることに……。 一方春川有希は、元の世界に戻れそうにないことからティナとして生きていく覚悟を決め、いつも近くにいてティナのことを「ユキちゃん」と呼ぶ『あいつ』からなんとかして離れることができないかと考えます。しかし、ティナはそれを実行することができませんでした。それは長い間眠り続けていたせいで筋肉が壊滅的に衰えていたからです。 それから数か月がすぎ、休むことなくリハビリを続けた結果ようやく歩けるまで回復したティナは、いつも近くで支えてくれた『あいつ』が傍にいるのを、当たり前と思うようになっていました。 そして歩けるようになって初めて行ったカチヤの町で、ティナは思いも寄らない事件に巻き込まれてしまうのです。 『洗濯機の作り方、どなたかご存じありませんか？』 これはティナとそしてティナから離れることのない『あいつ』が、カペル家の領地の転封などにも負けずに周りのみんなを巻き込みながら自分たちの幸せをつかんでいくお話です。 カクヨムでも連載中です。