流刑の覇王
最終更新:2023/9/11
作品紹介
「この記憶は誰のものだ」 四枚の花びらを広げたような形をした大陸ハイドランジア。 その大陸に歴史に名を残す五人の王がいた。その王たちは、水を操り雨を降らせ、時に人の傷を癒す最上級魔法の水の使い手であった。 古代、争いの絶えぬ大陸の中央を平定した統一王マニュス。 奴隷の身で反乱を起こし、奴隷たちに希望を与えた奴隷王サクスム。 中世、水害や干ばつから民を救い、絶大な人気をはくしつつも、幾度とない臣下の裏切りに合い、多くの人を虐殺した暴君ルド。 近代、天災で苦しむ村を水魔法で救い、神聖視され王となった、水神王アニバル。 現代、争いを鎮め、大陸の三つのエリアを治め繁栄をもたらせた賢王リアム。 賢王リアムの死後、少女ロラは生まれた。父親が愛してくれると信じながらも虐待を受け、首を絞めれたときに濁流のように己ではない記憶が押し寄せる。自分ではない思考が父を罵り、追い詰めていく。ロラは己が恐ろしくなり混乱の中、魔物の住む森へ飛び込んでしまう。そこで貴族の青年と出会い、運命が動きだす! ※世界史や日本史の小ネタ・パロディあり。神とは歴史とは人とは何か。時代を越えた一人の魂が積み上げた記録です。
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