異世界に医者はいらない
最終更新:2022/10/6
作品紹介
主人公の名前は 【ネイヴ】 異世界で医者を生業としている男だ。 異世界における医者は殺しと同義である。 何故なら異世界には魔法があるからだ。 回復魔法があれば傷口は完治する。 風邪や単純な毒も魔法があれば立ち所に治る。 聴診器を胸に当てたり、 口の中をライトで照らす必要もない。 そのことはネイヴ自身もよく理解している。 彼の主な仕事は 【手術】 体を切り開き 内臓を掻き分け 必要ならば内臓すら切り裂く 回復魔法という 単純で楽な方法が浸透している異世界では、 その行為は殺人或いは死者を弄ぶ行為とされる。 ネイヴの行動が是とされることはない。 しかしそれは彼を止める理由には決してならない。 彼を突き動かすものは何か。 何故、医者になったのか。 異世界にとって医者は必要なのか。 雨の降り続ける街で ネイヴは今日も患者を診ている。
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