白銀の聖霊騎士

柊冬花は遺伝性の大病を患って闘病すること10数年が経ち、完治させることができた。やっとの思いで手に入れた健康だったが、それを謳歌することもできず、退院直後に事故に巻き込まれそうになっていた子ども達を助ける代わりにトラックに跳ねられて死んでしまう。 そして、死に際に未練を告白した冬花は、セレーナと名乗る自称神様に呼び寄せられて異世界の少女、天草有里として転生する。 新しい世界で有里は精霊のエイルと出逢い、やがてその才を見出だした紫馬簾慈玖によって蓬菊隊という鬼帝達や魔皇などと戦う隊に勧誘される。 蓬菊隊の正規隊員として活動することになる有里だが、実は彼女には生まれと共に背負わされた役目、行方不明の家族の問題や蓬菊隊の戦う相手との摩訶不思議な因縁があって······ これはそんな冬花こと有里が強く生き、挫折しながらも心強く個性的な仲間達に支えられながら、成長していく物語 ※恋愛要素はありますが中盤辺りから(第三部か第四部以降)になります。