祥吾さん、あのね。
最終更新:2022/6/19
作品紹介
その夏、十六歳の私は見知らぬ男の人に誘拐された。彼は風変わりで美しい人だった。 「この子のこと、誘拐するから。身代金は2億。びた一文まけないんだからね」 余命いくばくもないという彼は、天国でより美しい海の話をするために旅行をしている途中だった。誘拐された私は、彼と一緒に海の近くのホテルへ泊まることになる。 これは私の失恋の話で、彼の失恋の話だ。 「結局、恋をするってどういう感じなのかな」 「わからないけど、上手く言えないけど――――」 (フォロワーさんとの企画で書きました。小説家になろうにものっけてます。よろしくお願いします)