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作:七夜かなた

持っていたのは魔力でなく霊力でした

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最終更新:2022/12/23

作品紹介

瀬能 陽妃(あきひ)は日本生まれの日本育ち…だった。 人と違うのは霊能力があること。 でもずっと、彼女を護ってきてくれた守護霊に突然異世界ガーネジアに連れてこられた。 そこは魔法が存在する世界。そして彼女の魂はここから来て、守護霊はこっちの世界のお父さんだった。 彼女はある理由から、母のお腹に宿った時に命を狙われ、両親は持てる魔力を駆使して、地球に飛ばした。 彼女はこの世界の父と、その父の生家で使えていた使用人を式として従える。 黒髪黒目のはずだった彼女の髪は、夜になると薄紅色の髪になる。こっちの世界の母と同じ色。 この髪色になるのは自分の霊力で張った結界の中と夜だけ。 そして、彼女この世界では魔法が使えなかった。使えるのは霊力だけ。 彼女が命を狙われる理由とは? 一年が経ち、異世界にも慣れてきた彼女は、霊能力を使って占い師を営んでいた。 有名になりすぎて、とうとうお城から呼び出されて、王子様の運命の相手を占いで探して欲しいと頼まれたけのだが・・ 通常は王の息子や血族が王位を継ぐ。この国の王族はちょっと変わっていて、王族の伴侶を示す魔法の花が王宮に咲く。月宮という宮殿の庭に咲く花は、王太子妃となる者の髪色の花弁と、瞳の色の花芯を持つ。その伴侶を得ることが出来た王の治世は安泰すると言われる。 第一王子マリオン、第二王子リュシオンの父はその伴侶を得ることが出来なかった。適切な時期に主を迎えることが出来なければ、そのうち花は枯れてしまう。それが何代も続くと魔獣が多く出没したり天災が起きたりし、国が荒れる。 花が咲いてから一年、彼らはずっと探していた。 そしてわらにも縋る思いで陽妃が扮する占い師を訪れた。 彼らに会った時、陽妃は彼らにまとわりつく黒い影を見た。そして彼らに頼まれ月宮の主の所在につて探ろう賭したとき、それを拒むかのような事件が起った。 その後怪異の正体を突き止めるため、陽妃は王宮へ赴く。 王宮には七不思議のような現象があり、そのひとつひとつを調べていくことにしたのだが、またもや怪異現象が起り、彼女の髪色が薄紅色だということを知られてしまった。 しかし、瞳はまだ黒いまま。 そして怪異を調べていく内に、彼女は自分の命が狙われてた原因を知る。

異世界転移女主人公シリアス西洋中世

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