石化聖女（偽）は200年後の世界でもへこたれない　～聖女代行はお断りですが、騙されて利用された英雄騎士が気の毒なので救ってみます～【第一部完結】

（『石化が解けたら伝説の聖女像として祀られていたのですが、一般人なので聖女代行はお断りします～黒の精霊紋章師と赤の英雄～』より改題） 　魔法に必要な〝精霊紋章〟を描く技師・精霊紋章師のソニアは、ある日、魔王の負の遺産《魔王の爪痕》を鎮圧する救世の転生者《銀の聖女》一行に遭遇し、戦闘に巻き込まれて石化魔法を食らってしまい……目覚めたら200年後で、伝説の聖女像として祀られていた。 　さらに石の精霊王に匹敵する〝聖痕者〟の力を手に入れたソニアは、聖女ではなく精霊紋章師として生きたいと望むが、200年の間に女性は精霊紋章師になれなくなっていた。 　ソニアはなんの力も持たない当代の《銀の聖女》の代わりにされかけるが、《銀の聖女》たちに騙され利用された異国の最強魔法騎士ダリウスや水の聖痕者キーファーらとともに国外へ脱出。ダリウスの祖国で瘴気に閉ざされたアズラン竜王国を救うため、人間には使用不可能な闇魔法の手がかりを求めてクロムイエ魔法王国へと密入国するが、そこでアズランが悲劇に見舞われた真相を知ることとなる―― 　第一部カーマイル剣王国編完結しました。（二部構成予定） 【追記】第3回一二三書房WEB小説大賞・最終候補作。ありがとうございました。