犬小屋ダンジョン
最終更新:2023/3/11
作品紹介
※ 短いあらすじ ※ 我が家の『犬小屋』がダンジョンになりました…………。 ※ 長いあらすじ ※ 21世紀前半。 未曽有の大災害が発生した。 突如、世界中に出現した巨大な建造物に大穴。 のちにダンジョンと呼ばれることになるそれらに、地表と人々が取り込まれてしまったのだ。 混乱の渦に巻き込まれた世界は、 多数の行方不明者をだしたその厄災に対し、軍隊を派遣することを決定。 それぞれの国•地域で、捜索と調査を兼ねて重装備の大部隊が送り込まれたのだが、その内部で脅威の生物に遭遇……。 そして、全滅した────。 ……それから10数年後。 ダンジョンの発生は沈静化したものの、未だ各地にそれは存在し続けていた。 破壊不能。撤去不能。 内部には無数の資源を秘めたフロンティア───。 それがダンジョンだ……。 そして、そんなダンジョンが、またひとつ──。 日本。 都内の一軒家に出現したのだった。 奥行き不明、内部不明、 入口…………………。 高さ45cm、幅35cm、 木製、築数年──表札には『ポンタ』の文字……。 獣臭のする、正体不明の新ダンジョン──。 ──そう。 それはどうみても、犬小屋。 横から見ても犬小屋。縦から見ても犬小屋。 なんということでしょう。 愛犬ポンタの家がダンジョン化したんですけどぉ……。 以来、ポンタは毎夜毎晩、犬小屋から巨大なモンスターやアイテムを咥えてくる。 ……それは、どうみてもドラゴンにオーガ。 ……そして、どうみてもオリハルコンにミスリル。 犬しか入れぬダンジョンが、世界を震撼させていく──。 「ポンタ! それ、クラーケーーーーーン」 『わんわんお♪』
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