【第一幕完結】勇者の幼馴染を殺した～聖女のボクは今日も陰で異端を処す～

　作品の質の向上を図るべく、新たにリニューアル化する事にしました。皆様何卒よろしくお願い致します。 　話をしよう。どんな話か？憐れな少女の、後悔と懺悔と、愛の話だ。 　異端審問官。それは教会が誇る最強戦力である。彼らは個々が単体で国を転覆する戦力を有している。その一端にして、序列第二位の称号を持つ少女、リリエス。 　彼女はその仕事柄、異端と認定された様々な人間を殺してきた。罪人、悪人に限らず、時には貴族の令嬢や継承権を剥奪された王子ですら手に掛ける。 　そんな彼女には、幼馴染を殺してしまった過去があった。彼女は、己の罪の清算をする様に、今日も異端を処していく。全ては失ってしまった平穏を取り戻すために。それがリリエスの願いであり、彼女を縛り続ける呪縛でもあった。 　ある日、二百年ぶりに魔王が復活を遂げる。だが、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたのは、十年間音信不通となっていた、リリエスのもう一人の幼馴染だった。 　リリエスは彼の想い人でもあった幼馴染の少女を殺してしまった自責に負われるが、一方、どうやら彼はリリエスの事を覚えていないらしく―― これは、異端審問官の少女の後悔と懺悔と、そして愛の御話だ。 この作品はカクヨム様の方でも連載させて頂いています。宜しければお立ち寄り下さい。https://kakuyomu.jp/works/16817330655773154312