お飾り王妃と北陸の夜の街灯り
最終更新:2024/4/14
作品紹介
【夫の束縛でがんじがらめになった王妃様が、北陸という異世界でカニ食べたりお寿司食べたり仕事したりして羽を伸ばす物語です】 「貴方様は美しく着飾って甘いお菓子を召し上がって、陛下のお側で機嫌よく微笑んでいらっしゃればそれでいいのです」 王妃フローネは、何の仕事も任されないお飾り王妃。 王妃としての仕事は優秀な側妃兼秘書官のユリアがこなしてしまう。 「それならばどんなに小さくても出来る事をしましょう」と何とか王妃として役に立とうと模索するが、妻フローネを溺愛する国王はそのすべてを否定する。 「フローネ、お前は何も心配しなくていい。何も考えなくてもいいんだ」 このまま国王の愛玩人形として生きていくのかと絶望するフローネの前に、ある日突然不思議な魔法の通路が現れる。 この道の先には何かがあるかもしれない。何もないかもしれない。 それでも何かのきっかけを求めずにはいられない。 意を決して飛び込んだ先でたどり着いたのは、冬の北陸の街だった……
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