堕ちた剣聖、腐神に拾われる
最終更新:2023/8/17
作品紹介
森羅万象七十二柱の神々によって管理される世界。 人間は神々の庇護の下で、生活を営み、繁栄を極めていた。人間の中で、神々にその資質を認められた者には特別な庇護である加護(ギフト)が与えられ、世界を脅かす大いなる闇の尖兵である魔物(ダーク)を打ち破る役目を与えられた。 そんな加護持ち(ギフテッド)の中でも、剣聖と称される、最強の男が一人いた。その男の名は、ネビ・セルベロス。剣聖ネビは七十二柱の内、六十一柱の神々の試練を制し、当代最強の人間として名を馳せていた。 ある日、剣聖ネビは七十二柱の内の第一柱、世界中の人々に庇護を授けた始まりの女神ルーシーに呼び出され、その身に宿った庇護と加護を全て奪われてしまう。 しかし理由もわからず加護を没収され、瀕死の状態となったネビの下に、一人の少女が現れる。その少女は自らのことを、世界から除外された七十三番目の神、腐神アスタと名乗った。 アスタは瀕死のネビに、ある取引を持ちかける。それはネビに加護を授け命を救う代わりに、第一柱始まりの女神ルーシーを殺すことだった。 「私と一緒に、世界に復讐を––」 「いや、そんなことより、レベリングをさせろ」 「––え?」 しかしアスタ、さらには世界も知らなかった。 剣聖ネビは復讐にも、女神の正体にも、最強の座にも興味を持たない、異常なまでの成長中毒者(レベリングジャンキー)だということを。 ※カクヨムでも公開しています
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