元悪役令嬢、政略結婚で命を落とすはずが溺愛されています。
最終更新:2023/10/26
作品紹介
乙女ゲームに出てくる悪役令嬢ラヴィニア・クロスランド。 彼女に転生したと気付いたのは断罪後に強制的に行われた他国の貴族であるアルフォンス・キャンベルとの結婚式が終わった後だった。 すぐに気付けたのは、コンプを目指して何度も見たエンディング直前のシーンで悪役令嬢の溢した涙が印象に残っていたからだろう。 好きだった王子からの婚約破棄と断罪直後に他国との関係改善を目的とした政略結婚を言い渡され、愛のない結婚故に、夫となった彼には存在しない者として扱われる。 そして、義母はもちろんメイド達からも陰湿な嫌がらせを受け続けた彼女は半年も経たないうちに身体を壊し病気で命を落とすのだ。 物語の中では邪魔してくる厄介な存在だったが、可哀想な最期に同情してしまったのも覚えていた理由の一つかもしれない。 せっかく転生したのだから身体を壊して命を落とすなど願い下げだ。 なんとかして生き抜いてやる。 決意を固めた彼女だったが、最初から溺愛されている状況にどうなっているのだと困惑を隠せなかった。
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