魔界から追放され、能力も容貌も魔族らしくなくなったオレは、人間として暮らしていくことに……。ときには戸惑うけれど、人間界も割と楽しかったりする。
最終更新:2023/8/10
作品紹介
何故こんなことに? 親友の裏切りで、無実の罪を着せられるなんて……。オレは勇者なんて知らないし、関わった覚えもないぞ。ましてや、そいつを助けたなんてありえるものか。それなのに、死刑と同等とも言える厳しい罰を与えられてしまった。 ツノを切断される痛みや苦しみは、喩えようがないほどだった。さらには魔界から追放。ツノを失ったせいで、魔族の能力は消滅。水面に映ったオレの姿も、卑劣な人間そのものだった。 これからどうやって生きていけばいいのだろう。 そんなとき、魔界と人間界を繋ぐ『狭間の森』で、運悪く冒険者パーティに遭遇した。これはマズい。殺される! ところが……。オレにはツノがないため、魔族だと気づかれずに済んだようだ。魔族の敵である彼らに同行し、不吉な人間界を訪れることになった。慣れない人間界でカルチャーショックを受けつつ過ごしていく。あれ? 人間界って……なかなかイイかも。
評価・レビュー
まだレビューはありません。