Fのキャンバス
最終更新:2023/12/16
作品紹介
2009年12月、梶栗郷の町には冷たい雨が降り注いでいた。風俗に勤めていた過去をもつマリーは、当時相手にしていた美大生の「F」という客のことについて思い出す。 ソープ「Lips」で働くマリーの元へ、Fは雨の降る日にだけ訪れる。2人は決して交わることはなく、レッドピンクの部屋の片隅で、Fは裸のマリーを写生する。 自身の生き方に得体の知れない渇きを覚えるマリーは、どこかが欠けたまま筆を動かす青年に次第に惹かれ始め、彼女はFのキャンバスに写し出される孤独の正体を知ることとなっていく……。
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