輝鑑 後世編纂版
最終更新:2024/5/6
作品紹介
輝鑑読みの講談師、語るに曰く――。 時は太陽暦に直して二千百四十二年。但馬に稀代の英傑が生まれようとしていた。 男の名は、垣屋続成。彼はのちに大陸の皇帝にまで上り詰める伝説の大英雄であった。 だが、その続成とて当初から英傑であったわけではない。彼もまた、幼少から無敵の軍神というわけではなかった。 だがそれでも、彼は最強と言いうる名将であった。 今宵は、彼の前半生を彩る一級史料を紐解いてみたいと思う。 その、書の名は「輝鑑」。自叙伝に近い体裁を取ったその書は、公的記録であると同時に、一級史料に相応しいだけの確たる反証を受け止められる名著である。何せ、ツッコミどころが物語という体裁を取ったことと続成特有の方言は多少なりとも誇張されているのではないかというところだけであったというのだから、推して知るべしである。 そしてこの輝鑑に乗せられた垣屋続成の前半生は、おおよそ現在の我々からは知る術のない、波乱に満ちたものであった。齢八十を超え、畳の上で死したとは到底思えない、危難の連続であった。 それでは皆様、お立ち会い。初代富良東皇帝にして、かの伝説の聖君の一生を語ろうぞ! 〽とざい とーざい これに口上を勤めまするは担尾清司なる者にて候 とざい とーざい…… ※当作品は、ノベルアッププラスにて一度完結した物語の改訂版です。リブートしている編者というスタイルで執筆している都合上、若干の展開の違いなどは御座いますが、最終的な帳尻はノベルアッププラス版と同じにしております、ご了承ください。 ※当作品は、本HP[小説家になろう]の他にKADOKAWA様のHP[カクヨム]にてある程度の同時期を目指して掲載されております。……最大でもカクヨム掲載後、一週間以上のタイムラグはないように心掛けておりますが、カクヨムと本HPの略称なろうのシステムが相違する都合上並びに基本的にカクヨムで執筆してなろうに移植している関係上、どうしてもタイムラグが発生することがあるので、こちらもご了承ください。 ※当作品は、だいぶ前(だいたい7年以上は前)に公開した、「播州公書記」という作品の正統進化版と位置付けております。「播州公書記」(N1899DF)は一度なろうさんを退会した関係上閲覧できませんが、よしなに。 ※構成の都合上、あまりにもテンポ遅れで不評なら「序前枠」部分、削るかも(汗
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