少女・浄見(しょうじょ・きよみ)
最終更新:2024/4/30
作品紹介
菅原道真が失墜した陰謀・「昌泰の変(しょうたいのへん)」の首謀者とされた左大臣・藤原時平は若い頃、ある赤子を誘拐するよう命じられた。 赤子は成長し、ある力を持つ少女となった。 やがて少女は権力をめぐる陰謀に巻き込まれ、時平の運命を翻弄する。 少女をめぐる争いが歴史事件と絡み合う。 (以下のあらすじは2024/4/23~掲載「伊予の事件簿『疆界の三稜鏡(きょうかいのさんりょうきょう)』」についてです。) 私、浄見は十六歳。 『兄さま』こと時平様は宇多上皇に隠し育てられた姫、つまり私に夢中・・・のはずなのに、既に妻は二人いるし、宮中にも、た~~くさんの恋人がいる。『浄見を忘れるために色々な女性と付き合った』というけれど、根っからの浮気者と区別がつかないのが悩み。私・浄見は女房・伊予(いよ)として宮中に身を隠しながら遭遇する様々な事件を解決したりしなかったりする! いつも美味しいものや貴重なものを贈ってくれる忠平様から謎の文が届いた。 その謎を解くと皆が欲しがる役に立つものをくれるというけどそんなものがあるならタダでくれればいいのに! 他界と俗界の境界には、雨上がりに一瞬だけ現れる神秘的な現象が起きるという。 私は今日も幽世(かくりよ)に一歩足を踏み入れる!
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