ユリウス・ヴォイドは友達を作りたい　

「ユリウス・ヴォイドだ。　……仲良くしよう」 （怖い人が来た！） 名門中の名門、ヴィオーザ魔法学院に、何故か遅れて現れた新入生。 白髪に褐色の肌、血のように赤い目をした恐ろしく無表情な少年、ユリウス・ヴォイド。 その天才的な能力、目立つ容姿、空気を読まない言動、身分すらはね除ける傲慢な立ち振舞い、何もかもが常識外れ。 これらに誰もがユリウスを「頂点を取りに来た」「やばい奴が来た」と認識していく。 しかしユリウス本人は敬愛する師匠のため、「友達を千人作る」ため、誠意をもって友達を作ろうと誠心誠意本気で頑張っている、つもりだった！ 「仲良くしよう」と言っても誰も信じてくれない、それどころか実は友達の意味もよく分かってない。 自分の無表情さも言動の冷酷さも無自覚なユリウス・ヴォイド。 彼が頑張って友達を作っていき、勘違いされながら、初めて出来たお友達かもしれないジョージ君とか色んな人々が巻き込まれる、そんなお話。 ※本作はカクヨムにも掲載しています。 ※こちらは連載版です。