『呪われた聖女』と言われている、私の結婚相手は【ゴブリン伯爵】です
最終更新:2021/12/5
作品紹介
「アイカル・カラベッタ。私はお前との婚約を破棄する。“呪われた聖女”と結婚なんて、まっぴらごめんだからな。」 ルドウィッチ王国の、聖女・聖人の血筋であるカラベッタ家の長女アイカル。 彼女は『浄化』のスキルを持つ家系で、『不浄』のスキル持ちとして生まれてしまった。 その力は、人間の病気やケガを、治すどころか悪化させてしまう。 そのため、100年ぶりの“忌み子”と言われ、生まれたときから嫌われていた。 反対に、妹のクヨジアは、歴代最強クラスの『浄化』スキルを持っている。 デキる妹に婚約者を取られ、「お前がいると不愉快だ」と国外追放までされてしまった。 さらには醜い見た目で有名な、ゴブリンと強制的に結婚させられる。 嫁ぎ先は、ゴブリン伯爵と呼ばれるモンスターの屋敷。 旦那様は、やっぱりひどい見た目だった。 しかし、不器用ながらも優しいゴブリン伯爵に、アイカルは心惹かれていく。 やがて、ゴブリンたちが体を痒そうにしているのを見て、彼女はあることを思い出す。 人間の病気は治せなくても、モンスターの病気なら治せたことを。 「もしかして、ゴブリンたちは皮膚の病気じゃないのかしら?」 あっという間に治っていく、彼らの肌。 ゴブリンたちの真の姿は、ものすごい美男美女だった! アイカルの『不浄』スキルは、モンスターには絶大な効力があったのだ! 一方で、ルドウィッチ王国に、エルフの国から国賓が訪れた。 宴でエルフ姫が持病の発作を起こしてしまい、クヨジアが治療する。 しかし実は、『浄化』スキルはモンスターには有害で、姫は危篤状態になってしまった。 責任を取るため、クヨジアたちには死刑が宣告される。 アイカルの元に、助けを求める手紙が届いたが……。 ※カクヨムにも掲載中です
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