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作:おれごん未来

タイムスリップ❗️ 歴女コスプレイヤーはじめさん

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最終更新:2023/2/20

作品紹介

「人は玉石混交、私は石です」  これはあなたに、伝えたいがための物語。  あの時の挫折も、あの時の絶望すら必要なものだった。 「抗おう。理不尽や疫病に、貧困や天災に!」  歴女コスプレイヤーと小さな妖精の二人が往く、人間讃歌歴史漂流記!  この小説は一部知られざる史実を題材にして作劇しています。その史実を世に広く知ってもらいたいがため、カクヨム、小説家になろう、アルファポリス、エブリスタ、NOVELDAYS以上の多数のサイトにて公開しています。

SFヒューマンドラマタイムスリップ人間讃歌感動時々痛快時空漂流

評価・レビュー

コスプレイヤーだからこそ設定が活きた、タイムスリップ物語

【物語は】 この物語にはお試し読書が用意されていて、どんな物語なのか先にチラッと流れに触れることが出来ます。 大見出しを見るだけで、興味深い内容であることが分かる物語。タイムスリップものというと、”現在を変える為に過去を変える”というストーリーが多いが、この物語での主人公の目的は何だろうか。 あらすじからの想像するに、ある日何らかの事情により何処かに飛ばされ、元の世界に帰れなくなったのではないだろうかと思われる。 お試し読書の部分を拝読すると、自分の意志でタイムスリップをするのではなく、ある目的を達成すると何処かへ飛ばされてしまうというシステムであることが分かる。斬新だなと感じた。 主人公は一体、どんな物語を紡いでいくのだろうか? 【登場人物の魅力】 主人公はコスプレイヤーである。本編に入ってから、彼女の考え方を知ることが出来るのだが、その考え方がとても好きである。 なんのためにコスプレをするのか。これは小説を書く理由と同じく、二種に分けられると思う。自分がコスプレをしたいからする。もう一つは注目されたいからである。人間は、常に選択を迫られているのかも知れない。 自分の好きを優先するのか、注目を集める(商業なら売る為など)ためなのか。この物語の主人公は前者。注目は集めたいが、自分の主義に反して露出の高い服を着たりせず、自分の着たいものを着る。自分をしっかり持っている人物であると感じた。 そんな主人公が、自分の意志に反し運命に振り回されることになる。 (どうやら、任意でタイムスリップするわけではないという事) 主人公の性格では、不満も起きるだろう。それについては、お試し版でもチラッと出てくる。 ただ、この物語の主人公は性格が陽の方向。小タイトル一覧や、あらすじの内容からは決して明るい楽しいことばかり起こるのではないと想像がつく。だからこそ、主人公の性格が明るいのは物語のバランスとしても、とてもマッチしていると感じた。 【特殊要素コスプレについて補足】 時空を越えると毎度必ず衣服は消し飛びます。これは映画ターミネーターと同じ。そこで主人公の服飾趣味が生きるのです。時には世を欺きあるいは忍び、レイヤーだからこその窮地の切り抜けをお届けします。 (こちらは、物語の魅力を充分にお届けするために、作家さんの言葉をそのまま引用しております) 【物語の魅力】 主人公の意志とは関係なくタイムスリップさせられる。これはある意味運命に、振り回されるということ。 序盤では、父の一回忌のことが出てくる。コスプレにお金がかかり、貧乏生活を余儀なくされている主人公。物語が進むと、その父について描かれており、主人公は淡々と語っているように見えるが、本人が自分でも気づいていない深層心理部分に泣けた。 人が人を嫌いになるのは、元は好きだったからだと思う。これはあくまでも憶測でしかないが。彼女の父への気持ちは、いつかどこかで変わるのではないかと思う。 ここで一つ、作家の作品や読者への想いに気づき、なるほどと感じる部分がある。それは、こういったことだ。 平穏な毎日は幸せである。だが、幸せだから楽しいとは限らない。しかし、物語は人の心に新しさを感じさせることができる。作家の読者への想いの詰まった作品であることは間違いない。 この後、主人公は初めてのタイムスリップをするのだが、そこまでの話がとてもナチュラルでり、”ああ、これ伏線だったのか”と、気づくこともある。彼女が最初に知ることになるのは、愛情なのかもしれない。 【物語の見どころ】 主人公は、コスプレが好きな女性。都会へは漠然とした理由で移り住んだ。その理由は、地方の若者にありがちな理由であると思われる。漠然とした夢や希望を持ち、夢と現実の差に落胆する。しかし、冷静に考えたら当たり前のことである。どんなに企業がたくさんあろうとも、自分に能力がなければ働き口がない。結果、働き口がなく底辺という事もあり得る。東京で夢が掴めるはずだったのに、気づいてみれば地元にいた友人の方が出世しているということも少なくはない。 この物語はタイムスリップという、現実には起こりえない要素は含んでいるものの、ヒューマンドラマが主体の物語である。現代ドラマとしてのリアリティを持ち、共感できるところも多い。コスプレはあくまでもモチーフの一つに過ぎないと感じた。都会に憧れたが、日々節約しながら自分の好きなことに情熱を注いでいた主人公。 だが2020年という年は、人類にとって未曾有の危機と言わざる状況になってしまった。彼女もその影響を受けてしまう。 この年に彼女を襲ったのは、何も不況の煽りだけではなかった。不思議な現象と運命が彼女を待ち受けていたのだ。 あなたもお手に取られてみませんか? この物語を通して彼女が手にしたものとは何のだろう。 ぜひその目で確かめてみてくださいね。おススメです。

5.0

crazy's7