詰め込みすぎた幸運が混沌としてる。
最終更新:2019/12/31
作品紹介
――幸運。 解釈はさまざまでありながらも万人を惹きつけるひとつの概念だ。 俺は昔から「幸運」に憧れていた。なにも境遇が不幸だったからとかいうわけじゃない、家族の仲はいいほうだし頼れる幼なじみの双子だっている。 だからこれは、ただの趣味嗜好だ。 だからこそ俺は、突然クラスごと勇者召喚されるなんて事態になっても深く考えず「幸運」を優先した。確実に幸運を上げられるチャンスを逃すわけにはいかなかった。 ただそれは考え無しの行動であったのもたしかだ。 神様視点の「幸運」の定義が俺たちと一緒とは限らないのだから。 かくして俺は冒険が始まる前から予想外の事態に捕まり極端な「幸運」の効果を受けながら異世界を旅することになる。 ……とまあいろいろ言ったけど本当に言いたいことはそれじゃない。 幸運の定義は人それぞれ、だからこそひとつ聞きたいことがある。 ――普通の男子高校生が狐耳の美少女に変化する状況って、「幸運」だと思いますか?
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