佳人薄命とは言いますが、私はそれに当たらないと思うのです
最終更新:2014/7/1
作品紹介
少女の名は、メリア・オ―ディス。 オ―ディス伯爵家の次女。 絶世の美貌を誇るわけでもなく、気まぐれに寵愛を賜っていた身分でもなく。後宮の片隅でひっそりと生きていた十六歳の少女。 それが何の因果か、後宮を巡る策謀の果てに命を落とすこととなった悲運の持ち主である。 「おかしいなぁ・・・佳人薄命とは程遠いのだけれど」 そんな少女の呟きが今日も後宮に響く(けれども誰にも聞こえない)。 果ては何の因果によるものか、幽霊として舞い戻った(?)少女と家族の絆とそれに巻き込まれる宰相(霊感あり)によるプロローグ的な何か。
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