定めなき浮世のことですから
最終更新:2024/3/30
作品紹介
この世の全てを恨み、死んだ子の歳を数えて生きるには、彼女に残された余生はまだあまりにも長すぎた。 無理やり決められた二度目の結婚は、央にとっては決して本意ではなかった。 色々と不幸続きで生きる気力もなくしていたが、腹の内の読めない年下の夫や、野心家の舅、天下人の妻となった実妹を相手どって立ち回っているうちに、気がつけば日々を必死で生きている自分がいた。 何かを失うくらいならばはじめから何も得ないほうが楽、と思っていたのに、気がつけば歴史の表舞台に引きずり出されて、人生をもう一度やり直す彼女の話。
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