宗教上の理由で俺とデートがしたい藤崎さん。
最終更新:2021/10/8
作品紹介
「あの……ウチの家、宗教してて……」 「…………」 放課後の校舎裏、勧誘のお誘いかなと身構えた所で、藤崎さんが俺の手を握って目を潤ませた。 「宗教上の理由でデートをしないといけないの! お願い、私とデートして下さい!」 デート商法かな? なるほど、学年一の美少女なのに、藤崎さんに一切浮いた話がなかったのは、これが理由だったのか? 「18歳までに好きな人とデートしないと、チンチキコブリの悪魔に馬鹿にされてしまうから、お願い!」 「……えっ?」 なんだって? 「馬鹿にされちゃうわ!」 「その前」 「チンチキコブリの悪魔が──」 「その前」 「18歳までにデートしないと──」 ……どうやら空耳だったらしい。 飛行機雲が綺麗な空だぁ。 「けど、いきなりデートと言われても……」 「初めてのデートはハンバーガー屋さんって、教典にあるから……」 そこまで決められてるのか。大変だなぁ。 「一緒にハンバーガー食べてくれるだけでいいから、ね?」 「う、うん……」 〇〇坂と名が付くアイドルグループのセンターみたいな顔で『ね?』ってされると断りにくい。仕方なくデートすることにした。 ※コラボ作品です。 【原案】しいたけ 【文】間咲正樹
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