エンディングを迎えたはずの乙女ゲームの世界で、いったいなんのバグか、ゲームには登場しないキャラにもかかわらず聖女になってしまいました⁉

エンディングを迎えたはずの乙女ゲームの世界。 ヒロインは攻略対象と結ばれ、幸せな人生を送っているはずだった――。 ところがある日、ヒロインが斬首刑に処されてしまう。 罪状は、聖女の名を騙り、皇帝を――国民を謀り、聖女の名を貶め、国を混乱させた罪。 いや、騙るも何も、彼女が乙女ゲームのヒロインのはずだけれど――⁉ 乙女ゲームの世界で、主人公(ヒロイン)が排除（コロ）されてしまった！ いったいこの世界はどうなるの⁉ 前世の記憶を持つアーデルハイドは、ゲームには登場しない。かろうじて、攻略キャラクターの一人が会話の中で、父親のアシェンフォード伯爵の名前を出すだけだ。 そんなゲーム外のモブに、ある日変化が。 えええっ!?　待って！　ゲームにも登場しない私が、聖女⁉ それはなんのバグなの⁉ このまま聖女として崇め奉られたりしたら、数年後に私も『聖女を騙った』として斬首刑に処されてしまうんじゃないの⁉ そんなの絶対嫌です！　聖女、お断りします！ けれど、乙女ゲームの世界は新たなヒロインを逃がしてくれなくて――？