髭なしドワーフの戦記 ―ベルツァール騒乱譚―
最終更新:2024/4/23
作品紹介
何一つスキルも加護もない、ただのドワーフとして中世風な世界に異世界転生を果たした男がいる。 本屋のアルバイトでミリオタで歴史オタクで本の虫の彼が転生したのは、多くの種族が住む多種族国家ベルツァール王国の北部辺境伯領、タウリカ。 転生者として無難な生活を目指し、女魔法使いのルールー・オー・サームや蹄鉄屋の女ドワーフ、アイフェルと共にマイペースな生活を送っていた彼であったが、趣味と好奇心で注文した一丁のライフルからそのスローライフは終わりへと向かっていく……。 暗躍する悍ましい《澱み》と呼ばれる闇の勢力との戦いに、髭なしドワーフとなった彼は望むと望まざるにかかわらず巻き込まれていく。不安定な王権と多種族故の王国崩壊の危機、隣国の革命、穏やかな日常の下にはこれでもかと火種がくすぶっている。 それでも、髭なしドワーフはゆっくりと、ひたすらに前を見つめて歩いていく。 これは無名でどこの馬の骨とも知れぬ転生者が、口先を回し仲間を頼り、上っ面の度胸で啖呵を切って『チート』を目指す物語である。
評価・レビュー
まだレビューはありません。