大聖樹の悪童物語
最終更新:2014/2/18
作品紹介
世界最古の森の奥深く。大聖樹と呼ばれる巨木の下に暮らし、悠久の時の中を生きる種族エンシェントエルフ。女性しか存在しない種族の中で、唯一の男性である少年レインツェルは、十五歳になったある時、忘れていた筈の過去の記憶を思い出す。 彼がまだ、遊佐玲二という名で、日本に暮らしていたこと。そしてスクランブル交差点の真ん中で、エルフの女性に刺殺されたことを。 日本とは違う異世界に遊佐玲二は、招かれざる特異点レインツェルとして生まれ変わってしまったらしい。 と、言うと何だか大変な事態に巻き込まれたように思えるが、レインツェルは厳しくも優しい家族に囲まれ、日本では決してお目にかかれないファンタジックな世界観を堪能しながら、森の奥でそこそこ楽しく暮らしていた。 だがある日、森を訪れたドロッセルというお人好しな少女との出会いにより、成り行きからレインツェルは、生まれ育った森を離れ旅立つことになる。 浪漫と危険に満ち溢れる異世界に飛び込みながら、レインツェルは様々な人々を世間を、持ち前の無茶苦茶な行動力でぶん回していく。 少年の無茶がいつの日か、己自身の運命と真実に届くその日まで。 早くしないと、ドロッセルの胃に穴が空いてしまうかもしれないから。
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