大人しい君に依存していく―弱った俺を慰めてくれる、小柄で可愛くて優しい後輩―
最終更新:2021/11/6
作品紹介
俺のいる文芸部に新入生が入ってきた。久瀬水咲。小柄で大人しい女の子。部長と久瀬と三人で、楽しく高校生活を過ごす。だが、翌年の三月に部長にフラれた。辛くてうな垂れる俺に、久瀬が寄り添ってくる。 「私、悠里せんぱいの事が好きです」 「大好きなので……慰めてもいいですか?」 辛いのに、優しさが無理やり上書きしてくる。 「平気です。私、待ってます」 止めると、健気に微笑む。そう言われると、駄目とは言えない。それから久瀬は俺の傍にいるようになる。段々、俺の中に、その存在が染み込んでいく。優しさが刷り込まれていく。久瀬がいないと苦しい。傍にいてほしい。もう、一人では生きていけない。 ──そして気がつけば、どうしようもなく君に依存していた。
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