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作:桃巴

白百合姫と照焼王子

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最終更新:2017/3/9

作品紹介

 コクト王子とリリィ姫の婚姻は荘厳な大聖堂で行われていた。 「誓いのキスを」そう神官から促され、リリィ姫は王子と向き合う。優しい声のコクト王子が姫の名を呼んだ。  リリィが夢にまで見た誓いのキスは……リリィの気絶で幕を下ろす。なぜなら、王子の顔は若鶏の照焼並に肌が焼かれていたからだ。(陽に焼けて)  目覚めたときからはじまる白百合姫と照焼王子の日常は、ちょっと可笑しく、ちょっとときめいたりと慌ただしい。 「僕の子猫ちゃんは目覚めたかい?」  そう、今日もコクト様はうざったいし、暑っ苦しいし、けれどちょっとだけ……胸が疼くのですわ。(リリィ談) 「僕の子猫ちゃん、胸が苦しいのかい? さあ、僕が診てあげよう」  ひいぃっ。(リリィ、脱兎のごとく……)

王子甘いようで可笑しい可笑しいようで甘い恋愛のようでコメディ

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