ティーガー戦車異世界戦記　～小さな希望を紡ぐ姫と鋼鉄の王虎を駆る勇者～

異世界リアルリバーで魔族達はチート勇者に皆殺しにされようとしていた。偶然居合わせた少年テツオは彼等を庇い勇者リュードに殺されかけるが突然ティーガー重戦車が現われリュードを撃退する。第二次大戦中ユダヤ人の惨劇を見たティーガーは弱者の救済を願い異世界へ現れたのだった。 テツオはティーガーの力を借り囚われの魔物も救出、王姫アリスティアは揃った臣民を連れて逃避行を始める。 一方、チート勇者の浅はかさを悟ったリュードの前に魔少女、本物河沙遊璃が現れ、異世界を滅ぼそうと説き魔獣を召喚した。 旅の道中アリスティアはテツオに告白するが沙遊璃が現われて彼は殺され、一行は拉致される。救護の魔法で蘇生したテツオは魔族を救出する戦いを挑むが苦戦する。窮地を救うべくアリスティアが召喚したのは伝説の戦車兵ヴィットマンだった。彼の助力で魔獣は倒される。敗れた二人はテツオに諭されて現実世界へ帰還した。 なおも旅を続ける一行の前に巨大な森が現われるがティーガーはそこで力尽きた。涙ながらにティーガーを弔った彼等の前に創造主「神」が現われ、この世界の理を教え安住の世界を約束した。テツオは元の世界に還り、王姫は魔物達に後押しされ彼の後を追う。 現実社会へ帰還したテツオがこども食堂へ立ち寄ると改心したリュードと沙遊璃、そして彼を追ったアリスティアが彼を待っていた。 異世界ではティーガーが己の願いがついに成就したことを知り、静かに永眠したのだった