そして暗殺者は虚ろに笑う ―哀しみを失くした青年と嘆きの精霊―
最終更新:2020/10/19
作品紹介
――依頼人の哀しみを呪いに変えて。 暗殺組織【鉃誉】(やのねのほまれ)に所属する暗殺者・蓮。 一見するとどこにでもいそうな童顔の青年だが、実は彼には特異な点が2つあった。それは記憶と感情がほとんど失われていること。そして、【嘆きの精霊バンシー】に取り憑かれていることだ。 バンシーは蓮の受けた依頼人の哀しみを呪いに変える。 その呪いにより、蓮は淡々と暗殺をこなしてゆく。 イギリスの民間伝承に登場するその精霊は、言い伝えでは人の死を予見して嘆きの声を上げるという。 その精霊に、何故蓮は取り憑かれているのか。 何故蓮には記憶と感情が欠落しているのか。 愛に狂った者や嫉妬に狂った者、怒りで我を忘れた者など、一癖も二癖もある依頼人たち。その生々しい感情や感情に含まれる哀しみに触れながら、蓮は記憶と感情を取り戻したいと願うようになる。 その鍵は、取り憑いたバンシーが握っていた――。 ※他サイトでの反応も知りたい為、ノベルアッププラス様でも投稿しております。
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