遥かユティエスの空
最終更新:2015/4/29
作品紹介
バスティア王国は、もはや国土の半分が「鎖蝕(さしょく)」に覆われつつあった。 「鎖蝕」――貪欲に何もかも呑みこむ白い砂。 王国政府にはそれを止める有効な手立てはなく、バスティアは亡国の危機に瀕していた。 反乱軍に所属するアルク、シエラやリオは、政府側と対立するゲリラだ。白い砂に住む場所を奪われた人々を収容所に送ろうとする王軍を急襲し、物資を奪う。やがては「鎖蝕」を分解する酵素を開発し、鎖蝕を元の姿に戻そうとしている。 だが、王国政府が解決策として選んだのは、かつて「鎖蝕」をもたらした「電離物性変化」を再び使って、強引に国土を緑化しようと試みる「740計画」だった。 「電離物性変化」の危険を考えて、計画を止めようとする反乱軍の面々。 彼らは、計画の要である超高高度軌道周回衛星・ユティエスを撃墜しようとする。 そして、そのユティエスには、シエラの双子の妹であり、アルクにとってどうしても取り返したい大事な少女――行方不明のラミアが搭乗していた。
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