キスしたのは、その場の勢いでした。
最終更新:2021/12/5
作品紹介
「どうせお前はキスの一つもしたことねえんだろ?」 ことの発端は、そんな何気ない一言だった。 白翼騎士団の数少ない女性騎士であるサラ。同僚であり顔を合わせれば喧嘩ばかりの騎士、ルーファスに売り言葉に買い言葉で言い返してしまったところ。 「だったら試してみればいいんじゃねえの? 腰砕けても責任取らねえけど」 「はっ、やってみればいいんじゃない? あんたごときのキスで私が満足できるとも思えないけど」 まさかそのままの勢いで唇を重ねてしまうなんて、やらかしたとしか言いようがない。 頭を抱えていたサラだったが、その翌日からルーファスの様子も少しおかしくなる。 そして事は起こる。 「……模擬戦闘訓練?」 恋に無自覚な犬猿の仲の2人が、自らの気持ちに気がついたきっかけは、勢いに任せたキスだった。
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