乙女ゲームの正統派ヒロインに転生したのに何故か只のモブに恋してしまいました!
最終更新:2020/9/9
作品紹介
この世界の生を終え乙女ゲーム「紅薔薇姫」の世界に転生したマリア。マリアのこの世界での立場は公爵令嬢。そして攻略キャラの一人この国の第一王子アイザック殿下との婚約も決められていた。 このまま順風にこのゲーム「紅薔薇姫」が始まればマリアは数々の素敵な攻略キャラ達との恋愛を楽しむことが決まっていた。しかし、マリアが自らの婚約者となるアイザック殿下とのイベントフラグを創ろうとしていた時、マリアは三人の令息達に囲まれた。 三人の令息達はマリアの美貌に一目惚れしてマリアにちょっかいを掛けにやって来たのだ。そのマリアの窮地を救ってくれたのは只のモブのレイン・ステルハント伯爵令息。 自分の窮地を救ってくれたレインにマリアは恋心を抱いた。そしてマリアは思った。(乙女ゲームが何よ!攻略キャラが何よ!私の愛する方は只一人、レイン様のみ!)と。 そんなマリアが次にレインと再会できたのはその五年後、マリアとレインが十五歳になった時だった。この世界では十五歳になった全ての貴族の令息嬢は王城の敷地内に建てられている王立学院に通わねばならぬ決まりだ。 しかし何故かその入学式会場でマリアはレインの姿を見つける事が出来なかった。マリアは不審に思った。けれどもマリアにはその日、重大なイベントフラグが待ち受けていた。 それはこの乙女ゲーム「紅薔薇姫」の名前の由来となるアイザック殿下のイベントだ。このイベントでアイザック殿下は王立学院に入学してきたマリアを歓迎するために紅薔薇の半束を持ってマリアを待ち伏せする。 そしてアイザック殿下からその紅薔薇の花束を貰ったマリアは王立学院中にその名を轟かせ「紅薔薇姫」と呼ばれるようになるのだ。 マリアは思った。いくら何でもそれは恥ずかしすぎる、と。そしてマリアはその「紅薔薇姫」イベントを回避する方法を考えた。そんな時、マリアに少年の声が掛かった。 「アイザック殿下から花束を貰いたくないの?」 それはマリアが夢にまで見たレインの声だった。そしてレインはマリアに「紅薔薇姫」イベントを回避する一つの案を提案した。
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