病魔と神聖巫女の境界線
最終更新:2020/1/2
作品紹介
13歳で崩王病(ほうおうびょう)という不治の病に罹った、パイロン伯爵家の長女、クラリア=ティエ=パイロン。 嫡子である弟が生まれてから、ぞんざいに扱われ、結婚要員として過ごす毎日であった彼女は、それでもいつか誰かに愛情をもらえると信じて日々を過ごしていた。 しかし、崩王病に罹ってしまったことにより、美しかった身体は老木のように醜く痩せ細り、死を待つだけの運命になってしまう。そして伯爵家から用無しと判断された彼女は、王都の外の森に着の身着のままで放り出されてしまい――絶望と諦観を胸に抱きながらも、彼女はそれでも生きたいと願う。 そんな時――偶然、口元に落ちてきた一枚の葉を口にした瞬間、彼女の中に新しい選択肢が生まれることとなる。 森に廃棄された伯爵令嬢の新たな人生は、そんな深い地獄から産声を上げた。
評価・レビュー
まだレビューはありません。