私のライバルはご主人さまで、私は猫で?! 〜結局のところリアルでもとことん甘やかされました〜
最終更新:2019/5/27
作品紹介
「レイ、おいで」 そう言われた時、私・前田美玲は聞き覚えのある声に首をかしげた。いや、正確にはかしげようとして動かなかった。 猫の〝レイ〟は私の意思とは別に、にゃーん、と甘い声を出すとたたたっとご主人であろう人の足もとにかけよる。 そんなレイを抱き上げたご主人の顔を見て、私は声なき声で思わず叫んだ。 うそっなんで河口くん? まっ……ちかっ、ちかいちかいちかい、そんな嬉しそうな顔近づけてないでっ うわーーーー!!! キス、キスされるっっ わたしのファースト…… 「やめて、河口景っ」 その顔の主を私は別の意味で重要視していて、実は極力近寄りたくない人物で。 なぜって現在、校内合唱コンクールの伴奏ピアニストの席を争っているライバルその人だから! 猫と同化? まさかの夢オチ? 甘いご主人にほんろうされつつ、美玲はオーディションに勝つことはできるのか? *この作品は、アンリさま主催 「クーデレツンジレドンキュン」企画に参加作品です。 レギュレーションとして、作中に〝ツンジレ・囲いドン〟が含まれます。 ラブコメですがキュンまでいけたかはなぞ。 無断転載を禁じます。 (c) 2019 なななん
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