紫霧転生 ――その身体は霧――
最終更新:2018/8/27
作品紹介
―――刻まれている、生きる目的を。今捨て去ろう、人の光を――― 目を覚まし、あたりを見渡す。 見えるは己の知らない風景、奇怪な生物、凍った大地に見果てぬ霧。 ――常識外の世界。 どうやら記憶を失っている。 ついでに己も見失っていた。 それもそのはず、身体が無かった。 信じられぬが、霧でしかなかった。 曖昧模糊の雲散霧消。 五里霧中の正体不明。 こんな身で何が成せる、なぜ自分はここにいる。 彼は考える。 しかし、分からぬ。 「なら分かるまで前に進もう、それが出来る。この身体なら」 そして、霧となった者は己の正体を求め、動き始めた。 その道は殺戮に濡れていく。 主人公、気体。 異色尽くしの異世界譚、今、その狼煙が上がる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ツイッター始めました。(2018年7月) https://mobile.twitter.com/skyflattail 遅筆なれどもエタることは無しがモットー
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