転生した先で悲劇のヒーロー拾いました。
最終更新:2023/7/23
作品紹介
十歳で大人びたその少女は、父からの愛を一身に受けて、小さな領地で暮らしていた。 名をリリルフィア・クレモナ・ハルバーティア。 彼女は読書が趣味の日本人として、一つの生を一度終えていた。その中で読んだ一冊の本の記憶の中に、聞き慣れた地名や自分の父と同じ名前。 その物語に名すら出ないような圧倒的モブの立ち位置に自分が居るのだと悟った少女は、そのまま主人公を放置して過ごそうとする。 しかしある時、リリルフィアは路端で倒れる推定子供を見つけて、衝動的に手を差し伸べた。 保護した子が目覚め、自身の名を告げた瞬間からリリルフィアの日常は変化する。 「主人公に会うまで過酷な生活の上、主人公の想い人に冤罪を着せられるのに、解決しても大して詫びられもせずに戦地で死ぬなんて、あんまりだわ!!」 それは拾ったことが始まりかもしれない。それよりも前から始まっていたのかもしれない。 一人の少女と、一人の青年の物語… では収まりきらない、多くの者たちの物語。
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