走らされるメロス
最終更新:2015/10/7
作品紹介
不朽の名作「走れメロス」の制作秘話。 綿密な調査と時代考証にまったく基づかずに、作者の苦悩を描き出す。 メロスはシラクスの街に行き、王に激怒し、王城に忍び込み、捕まった挙句、友であるセリヌンティウスを人質にして帰ってきた。 妹の結婚式を終えたメロスは、温和なはずの自分が短剣を隠し持っていたことについて違和感を覚える。そもそも短剣を懐に入れた記憶がないし、街へ買い物に出かけるだけなのに、自分はなぜそんなものを持っていたのか? 突然悩み始めてなかなか走り出してくれないメロス。それを空から見ていた作者:太宰治はこれではタイトル詐欺だとやきもきする。 何としてもメロスに走ってほしい作者は、一体どうするのか……? まず「走れメロス」を読んでからこちらを読むことをお勧めします。 (青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html) 母校の校誌に投稿したものに加筆訂正を加えたものです。
評価・レビュー
まだレビューはありません。