ラスボス系義兄様は外面が悪い
最終更新:2019/10/14
作品紹介
ラスボス系義兄ことシュトルム=ドラクロワ伯爵令息と、彼の推しであるスフォリア=ブランシュ侯爵令嬢が正式な婚約を結んだ翌日のこと。私、エクレール=ドラクロワは義兄様の管理する別邸で彼の悩みを聞いていた。 「嗚呼……僕はどうしたら良いんだろう? スフォリア嬢を本当に幸せに出来るのかな……?」 「早過ぎるマリッジブルーかな?」 見た目は冷徹貴公子、思考は図太く無意識外道、素面は推しに必死なオタクの如し。そんな義兄様が私とスフォリア嬢以外の前で見せる”外面”は、「悪い」という一言に尽きる。 「俺の周りを嗅ぎ回っている野犬を躾けてこい。手段は問わん――「好き」にせよ」
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