歌詞(こころ)から掬いあげる言葉(きもち)
最終更新:2021/7/28
作品紹介
あの日の感覚は忘れられなかった。 姉に誘われたライブの熱は、暑くて暑くて私の頭をぼーっとさせる。 そんな夢心地の中で、私の目はひどく彼女に惹かれた。 黒いポニーテールをなびかせながらギターを弾き、 会場中に響き渡る心を撫でるような声音に、ぞくりと体が震える。 目が離せない。心臓がバクバクする。どうしてだろう…… なんだろうこの感覚は……今迄に感じたことがないその感覚の答えは、 ライブが終わってすぐに分かった。 「ありがとうございました」 あぁそうか。これが、【恋】なんだ…… ーーーーーそして、春が訪れる
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