人間やめても君が好き
最終更新:2021/7/27
作品紹介
転生したら、チーレムで退廃的に暮らすんだ。そう思っていた時が俺にもありました。 現代日本から異世界に転生した少年トトは、剣と魔法の世界に転生したは良いものの、何のチートもないただの村人として生まれた。 魔法も剣の才能もなく、知識チートも出来ない。だけど可愛い幼馴染が居るからどうでもいいや! と思っていたのも束の間、幼馴染は【賢者】の【天職】を持ち、手の届かない存在に。【魔王】討伐の戦力として、国によって二人は引き裂かれてしまう。 このまま別れるのは嫌だ。大好きなあの子の側に居たい。そう願ったトトの前に、村の守り神と言い伝えられた神様が現れた。 「あの子の側に居る為の力をくれ! そのためならどんな代償だって払ってやる!」 神はその願いを聞き遂げ、トトは力を手に入れた。だが、その代償はトトが考えるより遥かに大きかった。 トトは人から獣の姿に変貌。そして、”自分がトトであると明かしてはいけない”という呪いを掛けられたのである。 かくして、力を手に入れたトトは正体を隠したまま、【賢者】の幼馴染の力になるべく、勇者一行として旅に同行するのであった。 「よし、アメリアは俺と一緒に休憩! 雌ゴリラは周りの警戒! 中年オヤジは火の用意! ポンコツ勇者は料理配膳その他もろもろ俺の世話! 分かったらさっさと動けぇ!」 「テメェも働けやこのクソウサギィイイイイイイ!」 これは、勇者一行(下僕)を率いて賢者の少女を守ると誓った、無力だった少年の、恋心を胸に秘めた、決意と覚悟の物語である。……たぶん。 ※ カッコ悪いけどカッコいい。応援したくなる。そんな主人公が見たいという一心で書きました。 楽しんでいただけると幸いです。暇つぶしにどうぞ。
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