君が消えた明日は、さよならの消失点。
最終更新:2018/5/8
作品紹介
春隣の空。 どこか哀しげな、春愁の風。 それは、君が消えた明日へと繋がっていた空。 それは、さよならが消失点のように呑み込まれていく空。 もし、いつか訪れる「さよなら」が、こんなにも涼しげなら。 それも悪くないのかもしれない。 冬荒れのあの日、僕は自殺した女性に出会った。 死者を生者の夢へと導く《ユメヒト》である僕。 死者である彼女。 僕達の出会いには、意味があるのだろうか? 僕が抱いた淡い想いに、意味はあるのだろうか? 触れ合えないのに、言葉は伝わって、心だって通じる。 けれど、生と死は計り知れないほど遠くて、有り得ないほど近い。 これは、死者を夢へと導く《ユメヒト》と、一人の自殺女性が織り成す、消失の物語。
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