【書籍化】悪役令嬢の兄になりまして<<連載版>>
最終更新:2018/1/16
作品紹介
妹の魔力の暴走で生死の境を彷徨った俺は、今いる世界が乙女ゲーム「宝石のように煌いて」の世界であると思い出した。 そしてラングリース=ジャックベリーたる俺は、悪役令嬢の兄であるという事も。 思い出したからには、破滅の運命を回避しよう。 悪役令嬢的BADENDは大まかに分けて三種類ある。 1)没落ルート 悪役令嬢たる妹が王子の不興を買い、ヒロインを苛め抜いた事が発覚。 父の不正もばれて爵位剥奪、国外追放になる。 2)自殺ルート 王子に本当に惚れてしまった妹が、婚約お披露目パーティーで王子に破談を言い渡され、ショックで自殺してしまうルート。 このルートの場合、妹だけが死んで、俺や家族はお咎めなし。 3)宝石ルート 『宝石のように煌いて』の目玉とも言えるようなEND。 王子の不興を買った妹は、なんと魔法により宝石の刑に処せられる。 宝石に変えられた妹は皆の前で粉々に砕け散り、ピンクの宝石が舞い散る中、王子とヒロインが微笑むスチルは綺麗だった。 だが砕け散るのは俺の妹の命だ。 俺の妹にそんな未来は絶対に許さない。 いま現在の妹は、幼いせいなのか、高飛車で意地悪でテンプレ的な悪役令嬢だったゲームとは似ても似つかない性格だ。 優しくて思いやり深くて、使用人達にも心底愛されているほどに。 当然、俺も妹を大事に思っているのだ。 BADENDは全て避けたいが、最悪、妹が死ぬ2と3のルートを避け、没落後も生活できるように俺は手に職をつけよう。 妹と、家族と生きていけるように。 ※マンガUP!賞1応募について、一迅社様確認済みです。 【書籍化決定】一迅社アイリスNeo様にて2018/5/2、書籍発売中です。
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